腕時計には、機械式やクオーツ式のほか、最近ではソーラー電波式のものなど、種類によってそれぞれ保管で注意するポイントがあります。
お気に入りの腕時計たちを、大事に長く使うために、保管方法も気になるのでは?
そんな時のご参考にどうぞ!
保管場所について
保管の前に、汗や汚れなどをメガネ拭きなどのクロスで落としておく。
水分や汚れがついたまま保管すると、サビやカビの発生、雑菌の繁殖、汚れが落ちにくくなるなどのトラブルが発生することがある。
温度
・ほとんどの腕時計が5℃〜35℃で安定した精度が得られるように調整してある。
・高温・低温な場所、温度の変動が激しい場所は避ける。
・機械式腕時計は、高温・低温による部品の伸縮により、一般的に高温だと時計が遅れがちに、低温だと進みがちになると言われている。
湿度
・湿気の多い場所では、時計の外装・内部、メタルバンドはサビが発生しやすくなるので避ける。
・革バンドでは、カビの発生も考えられるので注意。
直射日光
・変色や変形が発生する可能性があるので避ける。
磁気
・テレビ、パソコン、携帯電話、オーディオスピーカー、タンスの扉についているマグネットなど、磁気を発生する物のそばには置かない。
・時計内部が帯磁すると、精度が低下したり、止まったりすることがあり、場合によっては修理に出さなければならなくなることもある。
その他
・ホコリの多いところ、台所などの水や火のあるそば、薬品のそばなども避ける。
タイプごとの注意点
機械式
・精度を安定させるためには、ゼンマイに十分な動力エネルギーが必要とされている。
・時計が動いていないと、潤滑油が固着するなどして故障の原因になるので、長期間止めておくのはNG。
・長期間使用しないで保管する場合は、月に一回程度はゼンマイを巻いて時計を動かす必要がある。
・機械式は特に磁気に弱いので注意する。
・強い振動があるような場所での保管は避ける。
手巻き
・一日に一回、同じ時間にりゅうずを回して、ゼンマイをフルに巻き上げる。
・巻き上げ時は、りゅうずを同じ方向に巻き続けないようにし、巻いては戻しを繰り返しながら巻き上げていき、回転が重くなってきたら巻くのをやめる。
・巻きすぎると、ゼンマイが切れて故障するので注意する。
自動巻き
・ゼンマイを巻くために、一日に8〜10時間着用する必要があると言われている。
・腕をゆっくり左右に振るなどして、ゼンマイを巻くこともできる。
・手巻きもできる物がほとんどなので、手で巻くこともできるが、基本的には自動で巻くのが望ましい。
・ワインディングマシーンと呼ばれる、腕時計を回転させたり揺らしたりして、自動巻きを稼働させる装置もあるが、時計を着けない日に、時計を止めないために使うくらいのつもりで使うのが望ましい。
クオーツ式
・クオーツ式も機械式と同じで、常に稼働しているのが望ましい。
・電池式は、電池切れで放置しておくと、液漏れが発生して故障の原因となるので注意。
・ソーラー充電式は、基本的に文字盤に当たる光で充電するので、文字盤が光に当たる状態で保管する。
・ソーラー充電で十分な充電量を得るには、太陽光が望ましい。
ソーラー電波腕時計
・地下など、電波の届きづらい場所に保管しない。
・家電製品のそばなど、電波受信の妨害を受けそうな場所に保管しない。
・ソーラー充電式では、電力が低下していると正常に電波受信できないこともあるので注意が必要。
保管方法について
腕時計スタンド
ディスプレイとしての見た目はよいが、基本的にむき出しでの保管になるので、設置場所には注意が必要。
コレクションボックス
箱型、アタッシュケース型など、大小さまざまなケースがある。
クッションが付いているなど、時計の保護にも優れている。
見た目を気にする場合は、中が見えるタイプのものを選ぶとよい。
アタッシュケース型などは、携帯性もよい。
アクリルケース
コレクションボックスより安価なものが多い。
ディスプレイとしての見た目がよいものが多い。
ワインディングマシーン
主に自動巻きの機械式腕時計用だが、手巻き用もある。
保管とゼンマイを自動で巻くための機能を兼ね備えている。
まとめ
以上、腕時計の保管方法についてご紹介しました。
腕時計には、高級ブランドの機械式腕時計、普段使いのクオーツ式腕時計、手間いらずのソーラー電波腕時計など、いろいろありますが、あなたもお気に入りの一本やコレクションの数々を、より安全に、さらに見て楽しめるように、保管してみてはいかがでしょうか?