長い歴史を持つアメリカブランドのメガネですが、なかでもウェリントンタイプをはじめとする、ヴィンテージスタイルのメガネは、いかにもアメリカらしい、また男らしさを漂わせる魅力的なメガネです。
ハリウッドスターのブラッド・ピットをはじめ、多くの著名人にも愛用されているアメリカブランドのメガネのなかに、あなたのお気に入りが見つかるかもしれません!
オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)
オリバーピープルズのデザインは、1980年代にラリー・レイト氏(現CEO)を含む3人の創業者達が購入した、アメリカ製のヴィンテージフレームに影響を受けています。
それらはアメリカを代表するアイウェアブランドのボシュロム社やアメリカンオプティカル社で生産されたものばかりで、他にカタログ、金型、レンズとオーダーシートも含まれていました。
そのオーダーシートには、「オリバーピープルズ」のサインがあり、それが社名の由来となりました。
ヴィンテージフレームの持つ美しいデザインと現代技術の融合をコンセプトに、オリバーピープルズのメガネは、普遍性を確立しました。
飽きのこないシンプルなデザインは、合わせやすいものが多い、とされています。
そのヴィンテージテイスト溢れる洗練されたメガネは、ブラッド・ピット、ウィル・スミスなどのハリウッドスターをはじめ、多くの著名人に愛用されています。
モスコット(MOSCOT)
1915年、創業者のハイマン・モスコット氏が、ニューヨークで眼鏡店としてモスコット(MOSCOT)を始めたのが、歴史の始まりでした。
1930年代に入り、ハイマン氏の孫にあたるソル・モスコット氏が事業に加わり、オリジナルフレームの開発を始めました。
そのプラスチック製フレームでできたメガネは、低価格かつ製造が容易なものとして政府の支援を受けて開発され、人気ミュージシャンのバディ・ホリー、映画監督のウディ・アレンなど当時を代表する著名人に愛用されました。
1940年代にミルゼン(MILTZEN)、1950年代にレムトッシュ(LEMTOSH)、1960年代にユケル(YUKEL)といった歴史に残るモデルを次々と生み出しました。
現在は4代目となるハーヴェイ・モスコット氏を中心に、レムトッシュなどの名モデルを最新の技術で、現代にマッチした仕様に蘇らせるなどの展開をしています。
それらのモデルも昔のモデル同様、レディ・ガガを始めとするミュージシャンやクリエーターに愛用されています。
アメリカンオプティカル(American Optical)
現存する世界で最も古いメガネメーカーで、1833年に、宝石商のウィリアム・ビーカー氏が自ら経営するジュエリーショップの2階で、メガネフレームの製造を始めたのがブランドの始まりでした。
1843年には、初めてスチール製のフレーム製作に成功し、より低価格な製造と販売を可能とし、富裕層にだけ使用されていた宝飾品としてのメガネから、庶民にも手が届くものとなり、新しい時代の先駆けとなりました。
ビーカー氏引退後の1864年には、「機械学の天才」と謳われたジョージ・ウェルス氏が入社しました。
1869年に、アメリカンオプティカル(American Optical)社として法人化し、ジョージ・ウェルス氏が社長に就任しました。
ウェルス氏はブリッジやテンプルのパーツなどを自動で削り上げる切削機を始め、多くの機械を発明するとともに、レンズの研究開発も進め、多くの特許を取得しました。
遠近両用レンズの仕組み他、今もほぼ当時と同じ仕組みで使われているレンズの加工機も彼の手のものです。
1874年に、レンズの周りに全くリムのないスタイルを発明し、人気となりました。
1891年に、初の「金張り」フレームが製造され、1907年にはその素材も自社で製造するようになりました。
1912年にジョージ・ウェルス氏がこの世を去ってからも、 1930年に「フルビュー」という、ヒンジが真ん中より上部にある、新しいスタイルを発表し、1930年代から40年代に大流行させました。
以上のように、メガネの歴史に多大な貢献を果たしてきた偉大なメーカーです。
現在は当時のクラシックフレームを、日本のメガネの名産地である鯖江で復刻しています。
まとめ
いずれもアメリカを代表するメガネブランド3社をご紹介しましたが、アメカジ好きの人はもちろん、そうでない人もきっと気にいることでしょう。
これからメガネを買う人も、すでに持っている人も、これらの魅力的なアメリカ製メガネを試着してみてはいかがでしょうか?