若い頃はスラッとして格好良かった男性でも、中年の声を聞くと不可抗力的に出てきてしまう、お腹。
私の6歳年下の弟も、痩せ型で30代まではいい線いってたのに、最近は会うたびに一回り大きくなって、毎回驚かされています。
自分でも気にしているようなので、ダイエットはしないの?と聞くと、忙しくてできないんだとか。
40代は会社でも中堅になってくるので、忙しくもなりますよね。
しかも、時間が不規則な職場なので、夕飯を深夜に摂ったり、車通勤なので歩くことがなかったり、あまり健康的とは言えない日常生活のようです。
しかし、一番驚くのは彼が30代と同じ頃の洋服を着ていること。
はっきりいってお腹周りや腿のあたりがムチムチです。
多分、自分でもどうしたらいいのかわからないんだろうなぁと思います。
そこで、同じようなお悩みの人は沢山いるはず!と思い、今回は年とともにサイズの変化が気になってきた男性へ、洋服の選び方を解説することにしました。
今すぐ痩せなくても、洋服の選び方で着痩せは可能なので、ぜひじっくりとお読みくださいね。
お悩み部分はどこ?
男性の体型のお悩み別で調べたところ、次のような結果になりました。
【気になる部位別ランキング】
1位:お腹周り
2位:太もも
3位:お尻
2位:太もも
3位:お尻
ダイエット関連の資料などを見てみると、男女とも一番気になる部分は「お腹」です。
昔は少々食べ過ぎて胃が膨らんでも、消化すれば戻っていたのに、今では何も食べていなくても胃から下が出っ張っている・・・そんな人も多いと思います。
人は誰でも歳を経るにつれて代謝が落ちるので、自然と太るそうなのですが、だからと言って放置していては健康にもよくないし、「昔は格好良かったのに・・・」とパートナーにがっかりされてしまいますよね。
健康面では食事や運動などを見直さなければなりませんが、ダイエットを始めたからといって、一夜にして急激に元に戻るということはできません。
しかし、洋服は見直そうと思えばすぐにできます。
これから、お悩みの部分別での洋服の選び方をご紹介していきますね。
お腹周りが気になる人
お腹周りが気になる人は、お腹を強調するような服装は避けましょう。
お腹周りを強調するのは、ベルトで上半身と下半身が分断されるようなスタイルです。
スーツの上着を脱いだ状態ですね。
ベルトでウエストを絞ると、どうしてもベルトの上のお腹が膨らんで見えてしまいますので、ウエストを絞るスタイルは避けましょう。
会社勤めの人はスーツの上着をできるだけ羽織って、お腹がダイレクトに視線に触れないようにするのが得策です。
では、どんな服装がいいのかというと、カジュアルシャツやカットソーで、ベルトを覆ってしまうくらいの丈のもの。
ベルトで上下を分断せずに、直線的なラインを意識します。
全体のシルエットがIラインになると、スッキリと見えますよ。
太もも周りが気になる人
ぽっちゃり型の人は全体的にお肉がついているので、腿周りもサイズが大きくなってきますよね。
そんな人が選びがちなのが、大きいサイズのボトムスを履くこと。
しかし、ちょっと待ってください。
お腹や腿に合わせてボトムスを選ぶと、全体的にダボッとしてしまいません?
ストレートなシルエットを選ぶと、足首まで太さが同じなので、全体的に大きくなってしまうんですよ。
そこでおすすめなのが、テーパードタイプのパンツ。
テーパードタイプとは、お腹や腿はゆったりしていて、足首に向かってだんだん細くなっていくタイプのパンツです。
気になる腿は上手に隠し、裾に向かって狭まっていくので、脚長効果を期待できますよ。
パンツのシルエットは、だいたい裾の細さで決まるので、お腹や腿に合わせて選んでも、スッキリとしたシルエットになります。
もう一つおすすめなのは、ジョガーパンツです。
裾がリブ編みでキュッと締まったタイプですね。
よくトレーナーのボトムスなどであるのですが、近年はジョガーパンツと言って、タウン着としてオシャレに着こなせるものが出てきています。
このタイプも足長効果が期待できますが、リラックスできる作りなので、大きめでだらしなく履くと太さが目立ってしまうことがあります。
目安はおしりの余り布。
おしりがダボついているとだらしなく見えてしまうので、おしりが窮屈すぎない程度にぴったりとしているかどうかをチェックしてみて下さいね。
選んではいけないNGパンツ
腿が気になる人にテーパードタイプとジョガーパンツをお勧めしましたが、反対に選ぶと失敗してしまうパンツを説明します。
どんなパンツかというと、ワイドパンツやブーツカットです。
ワイドパンツやワイドシルエットは、下まで一直線にワイドなまま太く落ちるタイプで、隠そうと思って履いてみたら全体的に大きなシルエットになってしまうというNGパンツ。
また、ブーツカットは膝下から裾にかけて広がっていくタイプです。
一見格好良さそうですが、お腹や腿のサイズに合わせると、裾の広がりが特大になり、全体のシルエットで見ると足が短く見えてしまいます。
また、スキニーもNG。
スキニーパンツは全体的に締まって見えるため、腿が気になる人は余計に太く見えてしまいます。
お尻が大きいのが気になる人
おしりが大きいとファッションが決まらないという人、多いと思います。
おしりの大きい人は、ポケットの位置が高いものを選んでみてください。
ポケット位置が高ければ、ヒップアップ効果があり、足も長く見えますよ。
ポケットは小さめのものを選ぶと、視覚効果でおしりが小さく見えます。
また、上着を羽織る習慣をつけるのも一つの方法です。
おしりの面積が全部出てしまうと、より大きく見えてしまいます。
上着の裾などでおしりを半分以上隠してあげると、おしりが見える面積を少なくしてくれますよ。
首の太さが気になる人
体がぽっちゃりすると、顔や首にも自然と脂肪がついてきます。
また、激しいスポーツをしていた人も、首の筋肉が鍛えられて首が太くなってしまいますよね。
首が太いと首が短く見え、悩んでいる人もいるでしょう。
そんな時は、視覚効果を最大限に利用します。
首を長く見せるためにチョイスするべき服は、Vネック。
肌が露出する面積が広くなり、首が長く見える効果があります。
VネックのTシャツやカジュアルシャツなら第2ボタンまで外して着るなど、ちょっとした工夫で首が長く見えますよ。
また、ジャケパンに合わせるYシャツなら、第1ボタンがないデザインで、ネクタイ不要のイタリアンシャツがおすすめ。
カジュアルオフィスが可能な会社なら、イタリアンシャツやVネックのカットソーで出勤がおすすめですよ。
選んではいけない、これが首を短く見せる服
首を長く見せる効果があるものとして、Vネックをご紹介しましたが、反対に首を短く見せる代表はUネックです。
いわゆる、普通のTシャツですね。
普通のTシャツは首を絞める感じになり、首を短く見せるほか、相手からも窮屈に見えます。
また、ネクタイをしないシャツなら、ボタンは上まで閉めず、第1か第2ボタンまで外して着ましょう。
オックスフォード生地のボタンダウンシャツなら、ネクタイがなくてもきちんとした印象に見えるのでおすすめです。
首長効果があるとしてVネックをご紹介しましたが、Vがあまりにも深いものはだらしない印象を与えてしまうので、避けましょうね。
コーディネートで気をつけたいこと
全体のコーディネートでも少し気をつけるだけで、着痩せ効果が期待できます。
服選びの時は思い出してみてくださいね。
ジャストサイズを選ぶ
太っていると、その部分をつい隠したくなってしまい、大きめのサイズを選ぶ人も多いと思います。
しかし、大きめサイズを着ると、全体のシルエットが余計大きくなってしまうので、実は逆効果。
服はジャストサイズのものを選びましょう。
大きめのものを選ぶと体に緊張感がなくなり、そのサイズまで体が大きくなってしまう可能性もあるんですよ。
そういった意味からも、今の体型に合ったサイズ感のものを選びましょう。
ジャストサイズを着て着痩せすると、人からも見られるようになるので、視線を気にすることによってさらにダイエット効果もあります。
これはモデルさんなどがよく使っているそうですが、人から見られることによって、緊張感が高まり、モチベーションも上がるそうです。
人から見られるということは、人から評価を受けるということにもつながりますよね。
その証拠に、あなたも知らず知らずのうちに、街ですれ違った人を見て「あの人逆三角形でかっこいいなぁ」とか、「あの人顔はいいのにお腹がちょっと残念だなぁ」なんて思っているのではないでしょうか。
モチベーションを上げて体型を気にするだけでも、不思議と食生活を気にしたり、エレベーターではなく階段を使ってみたりと変化が起こるかもしれません。
ジャストサイズがどんどん小さくなっていったら理想的ですね。
小物で視線を散らす
小物で視線を散らすワザをご紹介しますね。
ワザといってもとても簡単です。
服装に、ちょっとした小物をプラスして、視線を集中させるというテクニックです。
あなたがもし、下半身にコンプレックスがあるのなら、上半身に視線を集中させてしまえばいいわけです。
例えば春夏ならストールやジャケットの胸にチーフを入れる、秋冬ならマフラーやスヌードなどを使うというもの。
同系色よりも差し色を意識して、ちょっとインパクトを与えるくらいの方が、視線が集まりやすいですよ。
メガネやサングラスでもいいですね。
人はインパクトのあるものや揺れるものに注意を引かれます。
小物に注目させることで、コンプレックスを持っている部分の印象を薄くしてしまいましょう。
着痩せする色はコレ
色には様々な効果があり、服に関しても着痩せする色があります。
例えば、黒い服を着るとシュッとして見えるなんてよく言いますよね。
黒は面積を小さく見せる効果があり、収縮色と呼ばれています。
黒の他にも青やネイビーなどの寒色系、黒に近いこげ茶や濃いグレー、濃い紫なども、面積を小さく見せ、全体を引き締める効果があります。
ですので、コンプレックスのある部分がお腹なら、トップスに暗い色を持って来れば着痩せ効果がありますよ。
その時にはVネックも忘れずに。
これはNG!着ると太って見える色
着痩せ効果の色があるように、着ると太って見えてしまう色もあります。
それは、膨張色と呼ばれる白や白に近い淡い色です。
ベージュや淡いピンク、淡い黄色、淡いオレンジなどもそうですね。
水色の場合は寒色系なので、淡い色であってもそれほど膨張して見えません。
スーツに合わせるYシャツなら、かえってサックスや淡い青、水色を選んだ方が引き締まって見えます。
縦長効果のコーデ
縦長効果のコーディネートで有効なのは、Iラインを意識したコーディネート、そして縦のストライプです。
最近ではメンズコートでもAラインが流行ったりしていますが、Aラインは着痩せ効果があるように見えて、実はバランスが難しいものでもあります。
上半身が痩せていて、下半身がぽっちゃりしている人がAラインを着ると、余計下半身を強調することになってしまいます。
Iラインなら上から下まで直線に見えるので、すっきりとしたシルエットになり着痩せ効果があるんですよ。
また、縦のストライプはさらに縦長効果を増してくれます。
スーツやシャツでストライプのものを選べば、細く見えますが、注意したいのはストライプの幅です。
あまりにも幅が広いものは、広がりを助長してしまい逆効果になります。
ストライプの幅は1cm以内を選ぶと良いでしょう。
選んではいけないストライプ
同じストライプでも横のストライプは手を出さない方が吉です。
横のストライプは横に広がった印象を与えてしまうので、余計太って見えてしまいます。
横ストライプ、いわゆるボーダーには要注意です。
着痩せする服まとめ
年齢とともにぽっちゃりしてきて、気になる部分が出始めたあなたに、着痩せする服の選び方やコーディネートの仕方を解説しました。
まずは自分の気になる部分はどこなのかを明確に知り、そこを重点的に見ていきました。
お腹周りの気になる人はベルトで締めるとお腹が強調されるので、ベルトをできるだけ見せないようにジャケットを羽織る、カットソーなどならベルトまで隠れてしまう丈を選ぶのが良いでしょう。
太もも周りが気になる人は、裾に向かって細くなっていくテーパードタイプのパンツやジョガーパンツがオススメです。
ワイドパンツなど上から下まで同じ太さで落ちていくタイプのパンツは、全体のシルエットを太く見せてしまうのでNGです。
お尻が大きくてお悩みの人は、ポケットが高い位置にあるものを選びましょう。
ポケットが小さければ視覚効果でなお良しです。
首の太さが気になる人は、首長効果の期待できるVネックを選びましょう。
Yシャツなら第2ボタンまで開ける、イタリアンシャツを選ぶなどして、首の露出を多くする工夫をすると良いですよ。
ただし、Uネック、いわゆる普通のTシャツは、反対に首を短く見せてしまうので、注意しましょう。
コーディネートで気をつけたいのは、体を隠すような大きめのものを着ないでジャストサイズを着るということ。
大きめのものを選ぶとかえってシルエットが大きくなってしまいます。
また、体に緊張感がなくなり、無意識にまだ余裕があると思って太ってしまいます。
また、小物で視線を外すテクニックも有効です。
ストールやマフラー、スヌードやサングラスなど、インパクトのあるものを上半身につけて視線を集中させてしまいましょう。
服を選ぶとき、重要になるのが色です。
黒や黒に近い色は収縮色と言って、引き締め効果があります。
反対に、白や白に近い色は膨張色と言って、体を大きく見せてしまう効果があります。
柄でも着痩せ効果があるものがあります。
それは、縦のストライプ。
幅が広いものは面積を広く見せてしまうので、ストライプを選ぶときには1cm以内のものを選びましょう。
また、横のストライプ、いわゆるボーダーは、全体的に横に広がりを感じさせてしまうので、選ばないように注意しましょう。
以上のことに気をつけて、上手に着痩せしてみてくださいね。