昨今、スーツスタイルには「クラシカル」がトレンドになっています。
プリーツつきのパンツや、幅広めのラペル。
ジャケットのシルエットも英国的なものを選ぶ人が増えているようです。
そこで今回は、よりクラシカルなスーツスタイルを楽しみたい方へ、サスペンダーをおすすめしたいと思います。
1. サスペンダーの役割 2. サスペンダーにも種類がある 3. スーツスタイルにあうサスペンダーのポイントとは 4. ダンディが選ぶおすすめサスペンダー 5. サスペンダースタイルのNG例 6. まとめ
1.サスペンダーの役割
サスペンダーとはアメリカでの呼称であり、スーツ発祥の国「英国」では「ブレイシーズ」と呼ばれています。
サスペンダーは、ご存じのようにズボンの端にベルトを取り付け、肩からズボンをつり下げるアイテムです。
英国では正装用のアイテムとして使われることが多いですが、アメリカではジーンズと合わせて作業着に、日本ではカジュアルファッションのアクセサリー的な感覚で使われていることが多いです。
2.サスペンダーにも種類がある
サスペンダー(ブレイシーズ)は、大きく分けて3つの種類があります。
(1)H型
出典:Rakuten
サスペンダーの歴史の中でもっとも古い型と言われています。
サスペンダーのベルトが前後に2本ずつあり、留め具部分がクリップ式の場合は4点留め、レザー式の場合は先が2つに分かれて8点留めになっているものがあります。
(2)X型
出典:Rakuren
H型と同じようなスタイルで留めるようになっています。
H型との違いは背中にくるバンド部分が「X」のように交差しているところです。
H型よりもつり下げるときに安定感が出てきます。
(3)Y型
出典:Rakuren
日本でサスペンダーというと、この型を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
背中部分のバンドが「Y」型になっているため、つり下げるときの安定感と背中のスッキリ感の両方を満たすことができます。
3つの型の中で、カジュアルシーンなら「H型」「X型」も楽しいかと思いますが、ビジネスシーンで活用するのなら「Y型」がおすすめです。
3.スーツスタイルにあうサスペンダーのポイントとは
(1)色や柄
基本的には、ネクタイやシャツに合わせて選ぶのがおすすめです。
フォーマルシーンなら、白か黒。
ビジネスシーンならシャツとの相性で選ぶと統一感が出ておしゃれに見えます。
(2)素材
伸縮性のある素材を選ぶようにしましょう。
また、ベルトの幅ですが、広いものはカジュアルに見えるので、少し細めの4cmくらいがおすすめです。
(3) 留め具
クリップ式とボタン式があります。クラシックな装いを楽しむなら、レザーのボタン留めがおすすめです。
ジャケパンでデニム着用なら、クリップ留めも使えます。
(4)パンツ
気をつけたいのがサスペンダーをつけるときのパンツです。
カジュアルシーンのデニムは関係ありませんが、スラックスの場合にはベルトループ無がベストです。
ベルトループがついていてもサスペンダーを使うことはできますが、ループと留め具が若干うるさく感じるかもしれません。
(5)ジレ
サスペンダーを着用するなら、紳士の装いとしてジレを着用してみましょう。
ジレを着用したとき、注意しておきたいのは、サスペンダーはジレの内側にすることです。
肌着→ドレスシャツ→サスペンダー→ジレ→ジャケット
この順が正解です。
4.ダンディが選ぶおすすめサスペンダー
ALBERT THURSTON(アルバートサーストン)
出典:株式会社ヤマモト
フォーマルシーンでも自信を持って使えるサスペンダーです。
柄物のシャツでも白シャツでも、マッチする王道サスペンダー。
安くはありませんが、一つあると重宝します。
Trafalgar(トラファルガー)
出典:Rakuten
名門トラファルガー。
100%コットンのサスペンダーなど、素材にこだわったものが用意されています。
生地感にこだわって背中のY型を楽しみたい人におすすめです。
5.サスペンダースタイルのNG例
(1)ベルト
これは気をつけてもらいたいポイントです。
サスペンダーはパンツをつり下げるアイテムです。
そのためサスペンダーを使ったときには、基本ベルトは使わないのがおすすめです。
(2)ビジネスシーン
ビジネスシーンでサスペンダーを使うとき、
・カジュアルに見られる
・子供っぽく見られる
ということもあります。相手の年齢や価値観に注意して選びましょう。
6.まとめ
クラシックなトレンドをより楽しみたいのなら、今回紹介しましたサスペンダーは、おしゃれの決め手になるでしょう。
スーツスタイルの人でも、サスペンダーを上手に使っている人は、まだまだ多くありません。
今年はあなたも、サスペンダーでクラシカルな雰囲気を楽しんでみられてはいかがでしょうか。