一流のビジネスパーソンは靴にこだわります。
普段のビジネスシーンでも、最低3足の靴を毎日ローテンションします。
オンとオフの日で靴を変えます。
ビジネスシーンなのか、結婚式なのか、パーティーなのか・・・
あらゆる場合で異なった形、色の靴を用意しておき、履き分けます。
家には靴の他に、シューツリーや靴磨きセットが備えてあり、常に、さり気なく、つま先と踵だけをハイシャイン仕立てで上品に磨き込まれた靴が並んでいます。
なぜ、一流の人はそこまで靴にこだわるのでしょうか?
一流のビジネスパーソンが靴にこだわる3つの理由をご紹介します。
妥協した靴を履くと妥協した人生になる
「余の辞書に不可能の文字はない」
この言葉で知られる、フランスの軍人、政治家、そして皇帝へと即位した人物といえば誰でしょうか?
そう、ナポレオンですね。
通常卒業までに4年かかる士官学校をたった11ヶ月で卒業。
ナポレオン率いる軍は連戦連勝し、民衆から熱烈な支持を受け、見る見るうちに皇帝へと駆け上がりました。
そんな世界的な人物ナポレオンが遺したこんな言葉があります。
「人はその制服どおりの人間になる」
これは真理です。
そう、あなたは、今あなたが着ている服装のような人になるのです。
あなたの人生は、あなたの着ている服で決まります。
一流のものを身につける人には一流の人生が訪れるのです。
「気づく目」を養うため
ナポレオンの言葉「人はその制服どおりの人間になる」。
これを聞いたビジネスパーソンの多くは、スーツに力を入れます。
一流のスーツを身につけ、一流の人へと努力をします。
素晴らしいことです。
しかし、ほとんどの人はスーツに力を入れるあまり、靴を後回しにしてしまいがちです。
日本では、スーツと靴にかけるお金の割合は、7対3だとか8対2だと言われています。
しかし、スーツ文化発祥の地、ヨーロッパではその逆です。
まず、靴に力を入れるのです。
靴はいつもあなたの体重を支え、そして汚れがつきやすい部分です。
多くの人が疎かにしてしまいがちで、気を抜くとすぐに汚れてしまう部分だからこそ、一流の靴を履き、それをいつも綺麗に保っておく人は一目置かれるのです。
そして、汚れやすい靴を綺麗に保とうとする過程で、細かなところにも「気づく力」が養われます。
靴によって養われた「気づく力」が、あなたの仕事を一段も二段も上に押し上げてくれるのです。
一流の人間になるため
さて、一流の靴を履いたあなたは、一流のサービスを受けることになります。
一流のサービスにふさわしい人間だと判断されるのです。
ヨーロッパのレストランや高級ホテルでは、ゲストの靴を必ずチェックします。
丁寧に手入れされた靴を履いているゲストのみが上座に案内され、一流のサービスを受けることができるのです。
磨き込まれた一流の靴を履いているゲストは一流の接客でもてなされるのです。
靴は、少し気を抜くとすぐに汚れ傷んでします部分です。
そんな部分にまで気を使える人かどうか、常に人に見られていることを意識できる人かどうか、判断されているのです。
細かなところまで手入れが行き届いている人=細かなところまで人を見ている人。
磨き込まれた靴を履いている人は、気の抜けないお客様であり、それゆえ一流のサービスを提供されるのです。
そして、一流のサービスを体感したあなたは、さらに感性が磨かれます。
一流の靴を身につけ、一流のサービスを受けることで、あなた自身も一流の人間になるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一流の人が靴にこだわる理由、それは果てしない一流の人間へと向かう道標なのです。
そして、なぜ一流の人間を目指すのか?
それは、まわりの人に気持ち良く感じてもらうためです。
身の回りの人に不快な思いをさせないために、気持ち良い思いをしてもらうために、一流を目指すのです。
最後に、世界の靴の格言をご紹介します。
「いい靴を履きなさい。いい靴はあなたを素敵な場所に連れて行ってくれる」
「あなたが履いている靴はあなたの人格である」
「次に買う靴のことを考えるより、今履いている靴を磨いた方がいい」
「靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい」
オルガ・ベルルッティ(ベルルッティ4代目デザイナー)
「人はその制服どおりの人間になる」
ナポレオン・ボナパルト(フランスの軍人・政治家・皇帝)