変わる時間。変わらない時間。
管理職になると時間の使い方が変わってきます。
同じ1時間でも、その使い方や質が変わってきたと実感されているのではありませんか?
30分刻みに予定されているミーティング。
あっちの部屋からこっちの部屋へ。
ノートパソコンやタブレットを持ったまま、テーブルを移動するなんて馴れてきますよね。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。
今のまま、管理職だから仕方がないという理由で「時間に縛られる」暮らしをあなたは望んでいるのでしょうか?
同じ一日の予定だったとしても、自分でコントロールした一日の予定と、時間に縛られて振り回された一日の予定では、就寝前の満足度が全く違ってくると思いませんか?
同じ「くたびれた」一日だったとしても、自分でコントロールし充実した一日と、そうじゃない一日では、疲れ方が全く違ってきますよね。
これからの管理職には、タイトなスケジュールであっても、余裕を持った時間のスケジューリングが必要とされてくるでしょう。
次々と課題を迫ってくる手帳やダイアリーではなく、自分で時間をコントロールし、仕事にも生活にも余裕を持たせるスケジューリングをしたいもの。
こういったバランスにこそ、プロジェクトの成功や家族が安心して暮らせる基盤が作られると思っていただけるのなら、ぜひ今回ご紹介するフランス製のダイアリーを選んでみてほしいのです。
それでは、フランス製ダイアリー「クオバディス」をご紹介します。
クオバディスの創始者
考案者ドクター・ベルトラミ
1917年、ボルドーでベルトラミは生まれました。
幼い頃、マルセイユに移ります。
代々医者の家系だったベルトラミは、何の疑問も持たず医師の道を進み、医学部に入学。
医学部での順調な生活の中、第二次大戦が勃発します。
ベルトラミは自ら志願して、補助医として戦争に参加したものの、フランスはあっけなくドイツに降伏。
この降伏に我慢がならなかったベルトラミはレジスタンスに加わることを決意。
マルセイユで英国のために情報収集活動を行います。
その後、ドイツの網にかかり、大戦最後の2年間は、ドイツの強制収容所で過ごしています。
終戦後、1920年に父親が設立した歯科医療センターの院長として赴任。
このころから、自身が使っていたダイアリーに不満をもつようになったと言われています。
実現まで遠いアイデア
ベルトラミは、自分のアイデアを当時のダイアリー大手メーカーに持ちかけます。
しかし、大手メーカーからは
「そんな代物を造ったって、誰も買いやしませんよ。」という答えだけでした。
そこでベルトラミは、あきらめることをせず「なら、自分で製品化してやろう」と決意。
そして、歯科医療センターが所有するクオバディス社が出版社だと気づいたことが大いに幸いしました。
クオバディス出版社
歯科医療センターの拡張に必要な融資のための条件として、所有する出版社の建て直しを依頼されたドクター・ベルトラミ。
この出版社こそ、今につづく「クオバディス」の始まりなる会社でした。
早速、自分が使いやすいと考えたダイアリーを考案。
印刷し製本をしますが、すぐに売れるとはいきませんでした。
コカコーラのノベルティー
そこでドクターは、偶然知り合ったコカコーラの偉い方にこう持ちかけた。
「年末にお得意先に配るノベルティーとして、クオバディスのダイアリーを使ってもらえないか」と。
相手もすぐにこのアイデアを気に入ってくれ、クオバディスのダイアリーはコカコーラのノベルティーとして大きな一歩を踏み出しました。
翌年、自信を持って製品をマルセイユの文具店へ売り込みました。
しかし、予想とは違い、かろうじて売れたのは2000~3000部のみ。
大きな販売網とシェアを持つ大手メーカーに打ち勝つことができなかったのです。
そこでドクターは、驚くような販促活動を行います。
失業者を使った販促活動
ドクターは新聞に失業者募集の広告を載せました。
集まったアルバイト要員へ、一人5,000~10,000部のクオバディスのチラシを持たせます。
そして、指定した町へ行きチラシを配らせます。
指定した町の文具店や本屋へ、アルバイト要員が2~3名チラシを持って「これを置いていないか」とクオバディスの製品を訪ねる。
そうすると、文具店も本屋もあわてて注文してくる。
マーケティングやプロモーションにも長けていたドクターならでは計画は大成功を納め、その後十年ほどは同じ方法で大当たりしました。
博覧会の名誉賞
数々のダイアリーを考案し、10年間で40万部の売り上げに到達したころ、ルーブル博物館から連絡を受けます。
ルーブルのディレクターが電話でサンプルを送れと言ってきたらしいのです。
ドクターはルーブルの中にある売店で販売するためのサンプルを送れといっていると思い、普通のビニールカバーのダイアリーを発送。
しかし、ルーブル博物館が20世紀前半における、もっとも偉大な発明品に選んだこととは知らなかったため、ルーブルからもっと綺麗なのを送るようにとお達しを受けます。
無事、本革カバーのダイアリーを送ったことで、シトロエンのDSモデル、IBMのタイプライターの印字ボール、そしてクオバディスのダイアリーの3品が同時に受賞しました。
気持ちよく働いてもらう方法
1971年ごろになると、売り上げが伸び続け従業員の数も増えてきました。
工場も「ナント」へ移転。
マルセイユから移転してくる従業員のために、優先的に低家賃の住宅を手配してくれる市と良い関係をつくることを忘れませんでした。
広大な新工場に、ドクターはカフェテリアを設置。
調理人を雇い、従業員に安い料金で食事ができるようしました。
また自動販売機を設置し、従業員の健康管理にも気を配ったのです。
ドクターは、労働条件や待遇を他のところよりも良くすれば、気持ちよく働いてもらえる。
そして、誰も辞めたりしない。
こういったところに、ドクターの人心掌握術やマネージメントの手腕を垣間見ることができるでしょう。
クオバディスが50年も選ばれる理由
経営やマネージメント、マーケティングやプロモーション。
ドクターのアイデアと発想を注ぎ込んだのが、クオバディスのダイアリーです。
ドクターのアイデアの源泉とも言えるダイアリーが、今も選ばれる理由を見ていきましょう。
シンプルなダイアリー機能
クオバディスのダイアリーは、見開きで1週間を俯瞰できるのが特徴です。
細かなタスクばかりではなく、管理職に必要とされる大きな流れの把握。
全体のスケジュール感を掴んだ上で、毎日の細かなタスクをスケジューリング。
週末や月末になって慌てることがグッと減るフォーマットです。
フランス製の紙
フランスで150年以上の歴史がある「クレールフォンテーヌ」の最高級紙を使用しています。
万年筆でもボールペンでも、心地よい滑る具合は一度使うと他の手帳に書き込むことが嫌になるかもしれません。
また裏抜けやにじみも少ないので、毎日のスケジューリングをササッと手早く書き込むことができます。
選べるスタイル
クオバディスには、5つのスタイルがあります。
(1)WEEKLY/バーチカル式ダイアリー
見開きに1週間が書き込めるバーチカルダイアリーです。
このフォーマットがクオバディスの基本であり、もっとも愛用されているダイアリーです。
1時間ごとに時間が刻まれたバーチカル(縦軸)は、予定が多い方におすすめです。
単純に上から下へ時間が進みますから、ダブルブッキングもなくなります。
(2)WEEKLY/シンプルダイアリー
背広やジャケットの内ポケットにいれて持ち歩きたい。
そんなあなたにぴったりなのが、シンプルダイアリーです。
シンプルに1週間のスケジュールを管理できますから、クライアントへ伺うときにも持ち歩けます。
いつでもサッと取り出してスケジュールを確認できるは頼もしいですね。
(3)MONTHLY
見開き1ヶ月の薄型ダイアリーです。
大きな進捗を確認するのに向いています。
軽量で持ち歩きに負担が少ないので、どんなミーティングにも携帯しておけます。
(4)DAILY
1日1ページのダイアリーは、自分のことを振り返るためにもおすすめです。
毎日の予定を細かく管理したい。
日記としても使いたい。
細かくToDoを管理したい。
時間単位でスケジューリングしたいのなら、DAILYスタイルは魅力的です。
多言語に対応
世界18言語以上で生産されているのがクオバディスです。
日本でも4つのエディションを展開しています。
(1)JE/ジャパンエディション
ベースの言語は英語です。
主要各国の祝日と、日本の祝日が記されています。
(2)EE/イングリッシュエディション
世界主要国における祝日が表記されています。
(3)FE/フランスエディション
100%フランス語ですから、フランス語を勉強中の方にもおすすめです。
ちょっとおしゃれな雰囲気を楽しみたい方も使ってみてください。
(4)ML/マルチラング
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語。
ヨーロッパの主要6カ国語を表記しています。
海外の取引先とやりとりする方や、職場に外国の方がいらっしゃる場合にもおすすめです。
外国語を勉強中の方にもおすすめです。
サイズが豊富
クオバディスには3つのサイズがあります。
特徴的な正方形やポケットサイズ。
ひとつずつ紹介していきます。
(1)SQUARE SIZE/正方形サイズ
正方形のダイアリーを見かけたことがありますか?
クオバディスの特徴でもある「正方形」のダイアリーは、どこで見かけてもわかります。
それくらい正方形はインパクト大。
デスクに置いておいても注目度がアップします。
(2)POCKET/ポケットサイズ
クオバディスが誇るフォーマット。
軽快に持ち歩くための携帯性。
両方をバランスよく融合したのが、ポケットサイズです。
いつも手元に持っていたいのなら、ポケットサイズが最適です。
(3)DESK SIZE/デスクサイズ
大判サイズですから、書き込みがしやすいのが大変便利です。
また、スケジュールを俯瞰するのにもぴったり。
あなたの机の真ん中に置いて開けるだけで、そこは全てを見渡せる中心部となるでしょう。
機能性、デザイン性、ともに目を引く存在ですから、机の上に置いておくことで、あなたのビジネスセンスを後押ししてくれる存在になることでしょう。
自分のこだわりをアピールできるカバー
(1)本革
・DUO/デュオ
ベーシックカラーにアクセント色を配したカバーです。
スーツにも合わせやすいので、どんなシーンでも安心です。
・TAURILLON/トリオン
フルグレインレザーの中でも最高級品質で耐久性の高い素材です。
革本来の風合いや色を楽しめるように、セミアニリン加工を表面に施しています。
触れれば触れるほど愛着が湧いてくるカバーですね。
(2)ラバー
・SOFT&COLOR/ソフトアンドカラー
触れた感触が気持ちいい、ソフトな感触のカバーです。
カラーも豊富で、ポップでシンプルなので、プライベートにも使えます。
(3)合皮
・CLUB/クラブ
カジュアルなファッションとカラーバリエーションが特徴のカバー。
合皮なのでお手入れも簡単です。
・SOHO/ソーホー
牛革の風合いを持った合皮がソーホーです。
シックなカラーはビジネスシーンで魅力を放つでしょう。
(4)PVC
・IMPALA/アンパラ
ビニール素材の薄くてかさばらないカバーです。
汚れに強く、耐久性も抜群。
普段使いに便利です。
おすすめダイアリー
MONTHLY DIARY
(1)Monthly Classic / 18 x 24cm
デスクサイズのマンスリーは、管理職には必須です。
机の上で落ち着いて思案する。
大きな視点でスケジューリングを考える。
管理職に必要なダイアリーと言えるでしょう。
(2)Monthly Notes / 16 x 16cm
クオバディスと言えば、正方形のダイアリー。
バッグに収納できる大きさなので、社内外の打ち合わせに持ち歩けます。
WEEKLY DIARY
(1)Executive / 16 x 16cm
アーティストや専門家も使っているのが、このタイプ。
週間を俯瞰できるのは、クオバディスの基本ですから、初めて購入される方におすすめです。
(2)Business / 10 x 15cm
文庫本サイズになったクオバディスの基本形。
なんと言っても持ち歩きに便利な大きさなのが魅力です。
外出先でスケジュールの確認をしたい人にぴったりです。
DAILY DIARY
(1)Maor / 8.5 x 13cm
1日1ページの方眼タイプのダイアリーです。
フリースペースには文字もイラストも書けるので、とりあえずダイアリーへ書き込みたい人にぴったりです。
(2)ABP1 / 13 x 21cm
ToDo管理に最高な1日1ページダイアリー。
毎日のToDoと、ページ下部の月間カレンダーを使い分けて、全体から見た進捗の管理も可能です。
まとめ
MONTHLYのCLASSICは、あなたの机の上に、ぜひとも置いてもらいたいダイアリーです。
このダイアリーが1冊あるだけで、あなたの机の雰囲気がグッと引き締まりますし、あなた自身の時間へのイメージも変化することでしょう。
「時間は勝手に流れて行くもの」
仕事の出来ない人に限って、こんなふうに考えるものですが、あなたはご存じのように
「時間は自分でコントロールできるもの」
だと知っておられます。
その手助けをしてくれるのが、クオバディスのダイアリーなのです。
普段の予定はタブレットで。
机に戻ったときには、クオバディスを開いて俯瞰して確認。
タブレットの画面ではイメージしにくい部分も、クオバディスのダイアリーなら、簡単に目が届きにくい部分まで明らかになってくるでしょう。
タブレットとの併用。
フランクリン手帳と併用。
あなたのライフスタイルに合った使い方を探ってみてください。
そうすると、今までとは違った時間への投資方法に気づくことができるでしょう。