「ルックスが良い人とそうでない人との生涯賃金の格差は、家1軒分」
これは労働経済学の権威であるアメリカ・テキサス大学のダニエル・S・ハマーメッシュ氏が、『美貌格差』という本で発表した見た目が人の生涯賃金にどれだけの影響を及ぼすかということに対するひとつの結論です。
この格差は男女間で微妙に違い、見た目の良さと収入を男女別に見てみると、女性はルックスの良さで12%の格差が出るのに対して、男性は17%。
なんと、女性よりも男性の方が見た目の良さが収入に影響を及ぼすのです。
収入に影響を与える要因はダントツで「教育」なのですが、教育期間が1年伸びるごとに10%の収入格差が出ることがこれまでの研究から分かっています。
ということは、見た目の良さは、1年半も人より多く教育を受けたのと同じ効果があるということです。
ただし、見た目の良さは決してイケメンや二枚目といった顔が整っている人のことだけを指すのではありません。
それよりも見た目の良し悪しで重要になるのは、見る人に誠実さや安心感、清潔感を持ってもらえるルックスであるかどうか。
あなたの周りにいる収入が高い人。
エグゼグティブや経営者といった立場の人はどうですか?
そういった人たちほど、見た目に気を遣っている人が多くはありませんか?
ビジネスを成功させるためには、自分のことを信頼してもらうというのが必要不可欠です。
ですので、まずは見た目からも「信頼できる人物だ」という印象を持ってもらうことが、なにより成功への近道になるでしょう。
そのうえで。
見た目の印象を大きく分けるポイントは2つ。
それが「肌と髪」。
それに加えて、ニオイが好印象かどうかを決めるポイントになります。
ただし、これらは顔つきのように生まれ持ったものではなく、毎日の努力で決まる後天的な要素です。
女性がメイクや髪型を変えるだけで、見違えるような見た目になることを
「カワイイは作れる」
と言いますが、男性も、
「ダンディーは作れる」
髪型はもちろん、若々しい肌、ツヤのある髪、フワっと漂う爽やかな香り。
毎日のケアを意識して行えばこれらはすべて実現可能です。
そうなると、印象も変わり、周囲から信頼され、これまで以上に仕事が上手くいくようになるでしょう。
また、見た目の印象が変われば、あなたを見る奥さんやパートナーの目も変わり、子どもたちも思わず友達に自慢したくなる「かっこいいパパ」として愛されることになるとは思いませんか?
収入だけではなく、人間関係や家族関係という人生におけるすべてにつながる「見た目」。
仕事のスキルを磨くのも大事ですが、見た目を磨くことはそれと同じように大事
そんな見た目を磨くために、毎日行いたいメンズグルーミングについてお伝えいたします。
見た目の第一印象を大きく決める肌
「顔色が悪くて、覇気がなさそう」
「年齢の割にとても老けて見える」
あなたもこんな風に誰かの印象を判断したことはありませんか?
見た目の第一印象を大きく分ける顔。
つまり、「肌」です。
(出典:メンズスキンケア大学)
こちらの図は、男性の肌トラブル解消や改善方法といったコンテンツを提供しているメンズスキンケア大学が女性に聞いたアンケート結果です。
質問は、「顔の肌で男性の印象は変わりますか?」という内容。
ご覧の通り、なんと9割近くの女性が、「印象が変わる」と回答しています。
そんな第一印象を大きく左右する顔の肌。
それをメンテナンスするスキンケア方法について、まずお話ししたいと思います。
男性の肌が抱える3つの問題
肌の手入れが見た目の印象を決める上で重要なのを理解したからといって、奥さんやパートナーのスキンケア用品を使ってあなたの肌を手入れしても、さほど効果はありません。
というのも、女性と男性とでは肌の質を決める「水分量」と「皮脂量」が大きく違うからです。
化粧品メーカーであるポーラが調べた結果によると、男性は女性に比べて、肌に含まれる水分量は、約半分。
その反面、皮脂量は3倍にものぼるというデータが出ました。
(外部リンク先URL:http://www.pola.co.jp/company/home/back/2009/po21r015.pdf)
(出典:ポーラ化成工業)
この結果を見ると、男性と女性の肌はまったくの別物と見ることができるでしょう。
男性は男性の肌に合った特性のスキンケア用品を選ばなくてはいけないのです。
肌の水分量が少ないと、カサカサした乾燥肌になりやすくなります。
また、皮脂量が多いと毛穴が開きやすくなって、その開いた毛穴に汚れが詰まりやすくなるので、ニキビの原因となってしまいます。
このダブルパンチに加え、多くの男性はあまり気にしていませんが、男性には男性特有の肌トラブルが存在します。
それがヒゲ剃り後の肌トラブル。
実は、シェービングは、肌を傷める大きな原因になっています。
シェービングを行うことで、肌の表面にある角質層に負担をかけることになるからです。
角質層は、サランラップに似ていて、薄さ0.02ミリという角質層は、外からの刺激より肌を守り、中の水分が外に逃げ出さないような働きをします。
外からの刺激として紫外線がありますが、シェービングによって、角質層が削ぎ取られた肌にはバリア効果がないので、紫外線をモロに浴びることになります。
そんな状態が続くと、シミ・シワ・乾燥を引き起こす原因となってしまいますので、角質層を守るシェービング後のスキンケアも必要になるでしょう。
これらの男性の肌が持つ特有の問題を解決するために必要になるスキンケアは、
・皮脂の詰まりを防ぐ洗顔
・不足しがちな水分を補う化粧水
・肌に負担をかけないシェービング
・不足しがちな水分を補う化粧水
・肌に負担をかけないシェービング
といえます。
それでは、順を追って正しいスキンケアの方法をお伝えしていきますね。
「男らしくゴシゴシ洗う」…のは大間違いです
女性に限らず、男性の肌も実は、とっても繊細に出来ています。
ですので、ちょっとした摩擦や刺激が、肌トラブルを引き起こす原因になってしまいます。
ここで普段の洗顔について思い浮かべて欲しいのですが、もしかしたら、あなたは顔を洗う時、力任せにゴシゴシ洗ってはいませんか?
もしそうだとしたら、この洗い方では、肌に大きな刺激を与えることになってしまいますので、今日からやめましょう。
正しいやり方は簡単。
まず、冷たい水でもなく温かいお湯でもない30℃前後のぬるま湯を使って、顔全体の汚れを落としていきます。
冷水だと、汚れがしっかり落ちない可能性がありますし、逆にお湯を使うと肌に必要な油分や皮脂成分まで落としてしまい、カサカサ肌の原因となってしまうので、ぬるま湯を使いましょう。
そのあと、洗顔料や石鹸を使って汚れを落としていくのですが、この時、意識したいのが、「顔は泡で洗う」ということです。
洗顔料や石鹸をしっかり泡立たせたあと、手でゴシゴシ押しつけて洗うのではなく、手は肌に触れないよう、泡だけを顔に当てていくイメージで洗顔してみてください。
こうすることで、肌に刺激を与えず、キメの細かい泡が肌の奥深くまで浸透していき、毛穴の奥に詰まっている余分な皮脂をごっそり落とすことが出来るのです。
泡で顔を洗い終えたら、再びぬるま湯を使って、泡をしっかりそそぎます。
そして、最後にタオルで顔を拭いていきます。
この時もタオルの摩擦で肌を傷つけないようゴシゴシ拭くのではなく、そっとタオルを顔に押し当てるようにして、顔についた水滴を取り除くようにするのが肌を傷めないコツです。
男の肌にこそ化粧水
男性の肌は女性に比べて、ギトギト肌の原因になる皮脂分が多いのに対して、水分が約半分と本来なら女性よりも水分を補うための手入れが必要になります。
肌の水分が少ないと、肌荒れにつながり、シミやたるみといった顔が老けて見える原因ともなるので、スキンケアの要ともいえます。
単純に水をたくさん飲んだり、野菜や果物を取ったりして体内から水分量を増やすという方法もありますが、肌の水分補給には化粧水を使うのがとても効果的。
化粧水には、水分のほかにも保湿成分が含まれているモノが多いですから、足りない水分を補い、さらには水分の蒸発を防ぐといった効果が化粧水にはあるからです。
化粧水をつけるときも洗顔と同じく、ゴシゴシつけるのではなく、適量を手に取って、顔全体に浸透させていくイメージで軽くつけていきましょう。
化粧水をつけるベストタイミングは、お風呂上りで毛穴が開いている時が狙い時。
お風呂で洗顔を行ってから、毛穴が閉じてしまうその前に化粧水を使って、水分補給を行いましょう。
「化粧水を上手くつけることができない!」
という男性には、顔全体にふりかけるだけで塗ることができるスプレータイプの化粧水もありますので、ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?
肌を傷めないシェービングをマスターして肌トラブルを防ぐ
男性の中でも、ヒゲを剃るのはカミソリ派か、電気シェーバー派かに分かれると思いますが、肌への影響を考えるなら、電気シェーバーを使う方がダメージを抑えることができます。
なので、肌のことを考えるなら、電気シェーバーでヒゲを剃ることをおすすめします。
ただ、どうしてもヒゲはカミソリで剃りたいという男性は、出来るだけ刃の枚数が多いカミソリを選ぶようにしましょう。
カミソリの刃の枚数は多ければ多いほど、肌にかかる圧力が分散されるので、肌へのダメージを軽減することが出来るからです。
ヒゲを剃るときに、カミソリにかける力が大きくなれば、肌の角質も一緒に削ぎ落としてしまいます。
なので、まず、ヒゲを蒸しタオルなので温めましょう。
ヒゲを温めることで、ヒゲが柔らかくなり、力をかけずに剃れるようになるからです。
そして、カミソリのすべりを良くするためにシェービング剤を使って、肌を傷つけないようそっとカミソリを当てていきましょう。
その後、ヒゲを剃りおえた肌に潤いを与えるため化粧水をつけ、保湿したらシェービングは完了です。
電気シェーバーを使う男性は、シェービング剤の代わりにプレシェーブローションなどを使ってシェーバーのすべりを良くして、肌へのダメージを少なくしましょう。
髪の洗い方ひとつ変えるだけで、驚くほど若々しい印象
肌の次に大きく見る人の印象を変えるのは、髪です。
第一印象で、最も重要視されるのは、清潔感。
「清潔感は髪に出る」
という言葉もあるように、髪型を整えて、髪をキレイに保つことが清潔感ある男性へとつながります。
髪型を整えるといっても自分でカットすることは難しいので、ここは1ヶ月に一度は散髪に行き、ボサボサにならないようにしましょう。
ただ、毎日の手入れで出来るには、髪を若々しくキレイにすることです。
では、髪をキレイにするにはどうすればいいのか?
理容の世界では、「髪を洗う」のではなく、「頭を洗う」と言われるように、髪をキレイに保つためには、頭=頭皮をキレイに保つ必要があるのです。
髪の毛に求められる「ハリ・コシ・ツヤ」、そして、男性なら気になる抜け毛。
これらはすべて、髪に原因があるのではなく、髪が生えている頭皮に原因があるのです。
ブラッシングなどでどんなに髪を手入れしても、汚染された土の上に咲く花に一生懸命栄養を与えるようなもので、根本的な解決にはなりません。
それよりも、髪の毛が生えてくる土台となる頭皮を清潔に保つことが大切なのです。
そのためには、正しい頭の洗い方を知っておく必要がありますので、ぜひ、コレを読んだら実践してみてください。
まずは、いきなりシャンプーをつけて頭を洗い出すのではなく、その前にお湯でしっかり頭皮と髪を洗いましょう。
実は、このお湯だけを使った洗いだけで汚れの70%以上は落とせてしまいます。
シャンプーを使って洗うのはあくまで、この時に落ちないしつこい汚れを落とすためです。
なので、シャンプーをつける前の洗いでしっかり汚れを取るように意識して洗いましょう。
この時、決して爪を立てて洗ってはいけません。
爪を立てて洗うことで、頭皮を傷つけてしまうからです。
頭を洗うのも洗顔の時と同じで、なるべく地肌に刺激を与えないように洗うのがコツ。
よく「頭は指の腹で洗いましょう」と言われますが、コレも正解ではありません。
指の腹を使って洗ってしまうと、どうしても力が入り、ゴシゴシ洗いになってしまいます。
なので、指の先を小刻みに動かして、力をかけずに頭皮を洗うようにしましょう。
そして、まんべんなく頭全体を洗い終えたら、すすぎ残しがないようにシャンプーを洗い流していきます。
こうした頭皮の洗い方を毎日意識することで、髪にツヤとハリ、そしてコシが蘇り、
さらには、抜け毛や薄毛の対策にもなります。
ちなみに、頭を洗うときに最適なお湯の温度は38℃。
水温が低すぎると、頭皮の皮脂は落としにくくなりますが、水温が高くなると、頭皮を傷める原因となってしまうので、お湯の温度にも注意しましょう。
最も女性から嫌われるニオイ
「臭い男」というのは、どんなに身だしなみを整えても、周りから嫌われてしまう大きな要因。
良い匂いを漂わせるために香水をつけるという手もありますが、それよりも臭いを漂わせないことのほうが重要。
体臭が臭いのに香水でごまかそうとしても、ニオイが入り混じって余計に臭くなってしまいますし、何より根本的な解決にはなりません。
男性が女性から嫌われる体臭には、大きく分けて2つあります。
ひとつは男性の臭いで、嫌われる定番の加齢臭ですね。
もうひとつは、ミドル脂臭とよばれる中年男性特有の脂っぽい臭いです。
加齢臭は50代後半から発生することが多いニオイですが、ミドル脂臭は、その名の通り30代から40代男性にかけて発生しやすいのが特徴です。
「枕カバー」が最もニオイがつきやすい場所といわれるように加齢臭もミドル脂臭もそのニオイが発生するのは、頭から首にかけた部分になります。
実は、このニオイ対策。
先程の髪のグルーミングでも触れた頭の洗い方で解決することができます。
というのも、男性特有の体臭は頭をキチンと洗えていないことで、古い皮脂が頭皮に残り、それがイヤなニオイを引き起こす原因となっているからです。
特に、後頭部やえり足といった、ついつい洗い残しをしてしまう部分からニオイやすいのは偶然ではありません。
頭を洗う時には、しっかり意識して後頭部とえり足まで洗う。
これだけで、ニオイの原因となる古い脂質を洗い流せるので、体臭の予防につながります。
あとは、首の後ろや耳の後ろといった目が届きにくい部分も体を洗うときにおろそかになりがちな部分なので、重点的に洗うようにしましょう。
おすすめのメンズグルーミングブランド3選
最先のテクノロジーで男の肌をケア アラミスラボ
アラミスラボは、男性特有の肌を考えて、商品開発されているブランドなので、特にヒゲ剃り中からヒゲ剃り後にかけての肌へのダメージが少ないシェービング剤や化粧水が有名なブランドですね。
また、目の周りや口周りといったシワやたるみが出やすく老けやすい部分をカバーするアンチエイジングのための商品作りは定評がり、30代後半からスキンケアに目覚めた男性には大変人気があるブランドです。
年齢や肌のトラブルに合わせた商品を選ぶことができるので、自分の肌に合ったグルーミングアイテムが見つかりそうですね。
メンズグルーミングの父Baxter OF CALIFORNIA(バクスターオブカリフォルニア)
メンズグルーミングの父とよばれるバクスター・フィンリーが設立したメンズグルーミングブランドであるバクスター・オブ・カリフォルニア。
メンズスキンケアのパイオニアともよべる存在で、実に50年近くに渡って男性の肌を見つめ、商品開発に活かしているため、まさに男性のためのグルーミングブランドとよべるでしょう。
1970年代には第一線で活躍ハリウッドスターのほとんどがバクスター・オブ・カリフォルニアを愛用するほど、男性のスキンケアの重要性を世に広めたブランドとしても有名です。
デキル男の必需品PROUDMEN(プラウドメン)
プラウドメンは、単なるメンズスキンケアブランドではなく、「デキル男のビジネスツール」というのがコンセプトです。
毎日使うペンや時計といったもののようにデキルビジネスマンの必需品。
では、具体的にどうデキル男に役立てるのか?
それは、「ニオイ」と「香り」についてケアすることがプラウドメンの大きな強みです。
今回、ご紹介したメンズグルーミングには欠かせない洗顔料や化粧水、シャンプーといったものを取り揃えているほか、スーツリフレッシャーや香水代わりに使えるグルーミングバームという香りをまとえるアイテムを豊富に取り揃えています。
まとめ
いつまでも若々しい肌にツヤのある髪。
周りに不快な思いをさせるような体臭ではなく、ほんのり香る良いニオイ。
今やグルーミングを行って、身だしなみをキレイにしておくことは、デキる男の嗜みとして、必須といってもいいでしょう。
顔を洗う時は、ゴシゴシと力まかせに洗うのではなく、ぬるま湯で余分な皮脂を落としたあと、洗顔料を泡立てて、泡で洗う。
その後は、乾燥を防ぐため化粧水をたっぷりつけて、シェービング時には肌のバリア成分である角質を落とさないよう刃がすべりやすいシェービング剤を使ってヒゲを剃ると、肌でのダメージが少なくてすみます。
同じように髪もいきなりシャンプーで洗い出すのではなく、お湯で頭皮の汚れを落としてから泡立てたシャンプーで残りの汚れを落としましょう。
また、加齢臭やミドル脂臭といった男性特有のニオイは、後頭部からエリ足にかけたところからニオイが発生しますので、頭を清潔にすることはこういったニオイの防止にもつながります。
グルーミングやスキンケアに特効薬はありません。
ありませんが、毎日のケアを積み重ねることで理想の肌や髪を手に入れることは出来ます。
20代では想像もしなかった自分の肌や体の衰えは、放っておくと取り返しがつかないことにも。
身なりを整えることで、あなたと触れる人すべてに好印象を与えることができますから、仕事だけではなく奥さんやパートナーとの関係。
子どもや新しい交友関係にも良い影響を及ぼし、人生全体が好転していくことになるでしょう。
いつまでもツヤのある男でいられるよう是非、グルーミングに取り組んでみてくださいね。